こんにちは、ひかパパ(@zaitech_net)です!
マイルを貯める、あるいは使う上で航空アライアンスの話は避けては通れません。
航空アライアンスのメリットや三大アライアンスについて解説したいと思います。
航空アライアンスって何?
アライアンスとは日本語で「提携」や「同盟」を意味します。
世界にはなんと3,600以上もの空港があるそうです。
ですので、どんなに大手の航空会社であっても就航している区間は全体のほんの一部に過ぎません。
航空会社としては、利用客の様々な渡航ニーズに応えたいところですが、機材のやり繰りや整備、空港カウンターの対応などのコストを考えると闇雲に路線を増やすことはできません。
そこで生まれたのが、航空会社同士の提携や共同事業という考え方です。
自社の便の航空券として販売はするけども実際の運航を他社に任せる「コードシェア」だったり、空港ラウンジの共有化、整備リソースの委託など様々な手法で販売機会の創出とコスト圧縮を図っています。
1:1での提携の場合もありますし、複数の会社が一つの集合体となっているパターンもあり、後者の代表例が「三大アライアンス」と呼ばれるものです。
利用者から見たアライアンスのメリットは次のようなものがあげられます。
- マイレージを貯めやすくなる
- 乗継ぎ時にターミナル共通化の恩恵を受けられる
- 上級会員のメリットを受けやすくなる
- (コスト削減効果によって)より安い運賃で乗れる
ANAの場合、国内線は52都市、国際線は46都市に就航していますが、やはり自社運航便で行ける海外の空港は限られます。(2019年4月1日現在)
例えば、東京からヴェネツィア(イタリア)に行きたい時、ANAだけでは行けませんが、フランクフルトから同じアライアンスのルフトハンザ・ドイツ航空を利用して行くことができます。
この時、ルフトハンザ・ドイツ航空に搭乗した分もANAのマイルを貯めることが可能です。
基本的に同じアライアンスの中、例えばANAのマイルはスターアライアンスの加盟航空会社の便に搭乗した際もマイルを貯めることが可能です。
このように航空会社にも利用客にもメリットがあるのが航空アライアンスです。
ANA以外のスターアライアンス便に搭乗した時にANAマイルを貯められるのと同様に、ANAの便に搭乗した時に他のスターアライアンス加盟航空会社のマイル(例えばルフトハンザ・ドイツ航空のマイル)を貯めることもできます。
ただし、1回のフライトで貯められるのはいずれか1社のマイルだけです。
1回のフライトで複数の航空会社のマイルは貯められません。
世界三大アライアンスを知ろう
先ほど出てきました航空業界の「三大アライアンス」を紹介したいと思います。
海外に飛ぶ場合は非常に重要ですので、アライアンス名は覚えておきましょう。
規模の比較
まずは規模の比較から。
アライアンス名 | スターアライアンス Star Alliance | スカイチーム Sky Team | ワンワールド One World |
---|---|---|---|
加盟航空会社数 | 28 | 19 | 13 |
就航国数 | 193 | 175以上 | 180 |
就航空港数 | 1,300以上 | 1,150以上 | 約1,100 |
年間旅客数 | 7億5,600万人 | 6億3,000万人 | 5億3,500万人 |
加盟航空会社数、年間旅客数など全てにおいて世界最大のアライアンスが「スターアライアンス」です。
次いで「スカイチーム」、「ワンワールド」となっています。
順位は付いてしまいますが、いずれも世界中にネットワーキングしている巨大アライアンスです。
具体的な加盟航空会社は以下の通りです。
スターアライアンス
- LOTポーランド航空
- TAPポルトガル航空
- アシアナ航空
- アドリア航空
- アビアンカ航空
- エア・インディア
- エア・カナダ
- エーゲ航空
- エジプト航空
- エチオピア航空
- エバー航空
- オーストリア航空
- クロアチア航空
- コパ航空
- シンガポール航空
- スイス・インターナショナル・エアラインズ
- スカンジナビア航空
- 全日本空輸(ANA)
- ターキッシュ・エアラインズ
- タイ国際航空
- 中国国際航空
- ニュージーランド航空
- ブリュッセル航空
- 南アフリカ航空
- ユナイテッド航空
- ルフトハンザ・ドイツ航空
- 深圳航空
※太字は5スターエアライン
スターアライアンス(Star Alliance)は、欧米で強い勢力を持つルフトハンザ・ドイツ航空とユナイテッド航空、東南アジアのハブとなっているチャンギ国際空港を拠点とするシンガポール航空など各地域のトップが集うアライアンスです。
ANAもこのスターアライアンスに所属しています。
航空業界のミシュランとも言うべきSKY TRAX社の格付けにおいても、最高ランクの5スターに、「アシアナ航空」、「エバー航空」、「ルフトハンザ・ドイツ航空」、「シンガポール航空」、そして「ANA」の5社が獲得しており、サービス品質面でもトップに君臨するアライアンスです。
スカイチーム
- KLMオランダ航空
- アエロフロート・ロシア航空
- アエロメヒコ航空
- 厦門航空
- アリタリア・イタリア航空
- アルゼンチン航空
- エア・ヨーロッパ
- エールフランス
- ガルーダ・インドネシア航空
- ケニア航空
- サウディア
- 大韓航空
- タロム航空
- チェコ航空
- チャイナエアライン
- 中国東方航空
- デルタ航空
- ベトナム航空
- ミドル・イースト航空
※太字は5スターエアライン
スカイチームは、加盟航空会社数、年間旅客数でスターアライアンスに次ぐ世界2位のグループです。
アメリカのデルタ航空やヨーロッパのエールフランス、KLMオランダなどを中心に世界中をカバーする形で航空会社が加盟しています。
5スターエアラインは他の2つのアライアンスに比べて少なめです。
ワンワールド
- LATAMチリ
- LATAMブラジル
- S7航空
- アメリカン航空
- イベリア航空
- カタール航空
- カンタス航空
- キャセイパシフィック航空
- スリランカ航空
- 日本航空
- フィンランド航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- マレーシア航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
※太字は5スターエアライン
ワンワールド(One World)は規模こそ他の2アライアンスに劣りますが、5スターエアラインである「日本航空(JAL)」、「キャセイ・パシフィック航空」、「カタール航空」をはじめ、ブリティッシュ・エアウェイズやアメリカン航空、カンタス航空などメジャー航空会社が集まるアライアンスです。
中東御三家と呼ばれる中東の雄、カタール航空が入っているのも大きな特徴のひとつです。
アライアンス選びも重要
マイレージを貯める上では、航空会社選びと並んでアライアンス選びも重要です。
自分にあったアライアンスを選ぶことでマイルを貯める機会が飛躍的に増えます。
また、マイルを使う時にも同じアライアンスの航空会社の便に乗ることが多いからです。(ANAマイルの場合、ANA便、スターアライアンス便、あるいはANAが直接提携する航空会社の便に乗ることが可能です)
先の加盟航空会社を参考に自分がよく乗る、あるいは好きな航空会社が多く入っているアライアンスを選ぶのがマイルを貯めるコツのひとつです。
特段お気に入りのアライアンスがない場合は、ANAが加盟していて、加盟航空会社が多い「スターアライアンス」がオススメです。
まとめ
- アライアンスとは「同盟」「提携」の意味
- 同じアライアンスの航空会社に乗ればマイルが貯まる
- 1回のフライトにつきいずれか1社のマイルを貯められる
- 三大アライアンスは「スターアライアンス」「スカイチーム」「ワンワールド」
- マイルを使う時にも同じアライアンスの便に乗ることができる
- ANAのマイルの場合、ANA便の他、スターアライアンス便、ANAが直接提携する航空会社の便に乗ることができる