こんにちは! 家族旅行大好き、陸マイラーのひかパパ(@zaitech_net)です。
出るぞ出るぞと言われて早4年、、2022年2月8日、ついにSPGアメックスカードの後継「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード(通称:マリオットボンヴォイアメックス または マリオットアメックス)」が発表されました!
名前だけでなく内容も大幅に変わります。
現SPGアメックスホルダーはそのまま放っておくと年会費値上げになりますので絶対要チェック、状況別に解約以外の方法もいくつか解説してます!
ひかパパ
今回のリニューアルをざっくり言うと「マイルやホテルなど旅行向き・コスパ最強のSPGアメックス」から「マリオットグループにどっぷり浸りたい人のためのマリオットアメックス」に変わった印象です。
目次
マリオットボンヴォイアメックスは2種類・主な変更点まとめ
今回発表されたアメックスとマリオットの提携クレジットカードは2種類。
年会費23,100円(税込)の「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード」と年会費49,500円(税込)の「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」です。
本記事ではこの2つを区別しやすいように
「マリオットアメックス(ノーマル)」と
「マリオットアメックス(プレミアム)」と表記し、
2つのカードをまとめて指す時は「マリオットアメックス」と表記します。
カードに付帯する主な特典はこちらになります。
マリオットアメックス(プレミアム)
特徴を簡単にまとめますと、まずマリオットアメックス(プレミアム)については
- カード保有だけでゴールドエリート付与
- マリオットのプラチナエリート1年間 会員資格獲得 ※年間のカード決済額400万円以上が条件(毎年獲得可)
- 宿泊実績を15泊付与(新規入会時&カード更新時)
- 無料宿泊特典 1泊 50,000ポイント相当(カード更新時) ※更新前1年間のカード決済額150万円以上が条件
- カード決済時100円毎に3ポイント、マリオットボンヴォイ加盟ホテルでは100円毎に6ポイント
- 家族カード1枚目無料
最大の変更点は1つ目と2つ目。
この特典により、プラチナエリート以上を(今までよりは)かなり獲得し易くなりました。
まず、マリオットアメックス(プレミアム)の年間決済額(集計期間は毎年1月1日~12月31日、但し2022年は2月24日~12月31日)が400万円以上になると、自動的に1年間プラチナステータスが付与されます。(付与までには1ヶ月ほど時間がかかることもあるようです。また途中でカード解約した場合はこのプラチナステータスははく奪される可能性があります。)
プラチナエリート以上の会員(と同室宿泊者)は、マリオットホテル滞在時に朝食無料やラウンジアクセス、部屋のアップグレードとレイトチェックアウト最大16時などのメリットを受けられます。(ホテルによって細かいルールが異なります)
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JWマリオットホテル奈良:エグゼクティブラウンジの朝食とカクテルタイムが素晴らしかった ホテル ザ 三井京都 子連れ宿泊記:SPGアメックスで無料宿泊してきました 伊豆マリオットホテル修善寺:朝食やクラブラウンジなどのプラチナ特典まとめ年間でカード決済400万円は多くの人にとっては高いハードルだと思いますが、達成可能な方にとってはこれはかなりのメリットですね。(税金の支払いも対象とのことですので自営業、副業をやっている方は有利ですね)
400万円達成後自動的に付与されるようなので達成タイミングは自身のステータスの状況に合わせて狙うのが一番理想的な形です。
また、カード保有だけで年間15泊の宿泊実績を貰えるのでプラチナ獲得に必要な年間50泊まで残り35泊でプラチナになることもできます。
カード年会費49,500円を15泊で割ると1泊あたり3,300円という値段でステータス修行できると思うと、これまで無理やり宿泊実績を積んでいた方にとっては時間的にもコスパのよい選択になると思います。
同じくチタンエリート以上を狙っている人にも年間15泊の付与は大きいのではないでしょうか。
(400万円決済で得られるプラチナエリートはチタン以上には貢献しない点は要注意です)
また、マリオットボンヴォイには「ライフタイムプラチナ」という半永久会員があり、この条件である「プラチナ期間10年+600泊」の条件を達成させたい方にも魅力的なカードです。
一方でこれまでSPGアメックスを持っているだけで貰えていた無料宿泊特典(年1泊)は、カード決済額150万円の条件が付きました。(これは改悪)
このカード決済額の集計期間はカード入会(または更新)日から1年なので注意が必要です。
無料宿泊特典についてはマリオット側で制度改定が予定されていて、今後自分が持っているポイントから最大15,000ポイントを持ち出して「合計65,000ポイント分の部屋の予約が可能」となり、活用の幅が広がります。
ポイント付与率はSPGアメックスと同じですので、マイル還元率 基本1.25%についても変更ありません。
気になる特典として「100米ドルのプロパティクレジット」がありますが、これはザ・リッツ・カールトンとセントレジスに“専用の宿泊プラン”で予約した際に使える特典とのことで出番は少なそうな気がしています。
あと細かいところでは、海外旅行保険が利用付帯に変わったり、スマホ保険が追加されたりという変更もあります。
さらに今回から家族カードが1枚目無料になりました。
家族会員にはマリオットのエリートステータス付与や無料宿泊特典はありませんが、年間400万円決済や年間150万円決済の集計対象になり、夫婦でカード決済をマリオットアメックスに集中することでプラチナエリート会員特典を狙いやすくなります。
マリオットアメックス(ノーマル)
一方年会費が安い方のマリオットアメックス(ノーマル)は
- マリオットのゴールドエリート1年間 会員資格獲得 ※年間のカード決済額100万円以上が条件(毎年獲得可)
- 宿泊実績を5泊付与(毎年)
- 無料宿泊特典 1泊 35,000ポイント相当(カード更新時) ※更新前1年間のカード決済額150万円以上が条件
- カード決済時100円毎に2ポイント、マリオットボンヴォイ加盟ホテルでは100円毎に4ポイント
- 家族カード1枚目無料
とこれまでのSPGアメックスよりもかなりスペックダウンします。
これまで無条件で付帯されていたゴールドエリート資格を獲得するためには年間カード決済額100万円以上が必要になります。
が、カード決済時のポイントが低下し100円毎に2ポイントしか貰えなくなりました。(マイル還元率は基本 0.83%ということに)
これがかなり微妙です、、ゴールドエリート獲得のために還元率の悪いカードを使わないといけないのですから。
しかもゴールドエリートの主なメリットは部屋のアップグレードとレイトチェックアウト最大14時で、プラチナのように朝食無料やラウンジアクセスの特典は付きません。
せめてポイント還元率がプレミアムと同等なら立ち位置を作れたと思いますが正直かなり微妙なカードです。。
【ゴールド特典 関連記事】
軽井沢マリオットホテル 子連れ宿泊記:露天風呂付プレミアムルームにアップグレード!!今回の変更はあくまでアメックスカードの特典の変更ですので、マリオット会員としての特典、メリットに変更はありません。
例えばマリオットポイントのマイルへの交換はSPGアメックスの保有に関係なく一律のレート(多くの航空会社で3:1.25)ですし、これまでに獲得した無料宿泊特典もこれまで同様に使えます。
マリオットアメックス(ノーマル)に切り替える方は決済時のマリオットポイントの還元率が下がりますので、その分マイル還元率が下がる点には注意が必要です。
SPGアメックスホルダーはマリオットアメックス(プレミアム)に自動移行
ここからが本題です。
まず超重要事項として「SPGアメックス保有者は(何もしなければ)自動的にプレミアムカード会員になり、年会費が上がります」。
勿論アメックスから案内は来ますが、本人の意思の確認はありません。
さらに、前述のマリオットボンヴォイアメックスの特典のスタート時期、年会費の値上げ時期、無料宿泊特典の条件発動など時期がバラバラなので、公式サイトを隅から隅まで読まないと正しく理解できない状況となっています。
そこで状況をなるべく分かりやすくまとめてみました。
ポイントは3つ。
2022年2月24日(木)より一部特典は受けられる(全SPGアメックス会員が対象)
2月24日(木)よりカード券面はそのままですが実質的に全SPGアメックス会員がマリオットアメックス(プレミアム)に移行します。(勝手に)
この移行時に費用は発生せず、決済時のポイント還元率はそのまま。
そして以下の特典が使えるようになります。
- 家族カード発行(1枚目無料)
- 2月24日~12月31日までに400万円決済するとプラチナエリート付与
- 新カード券面への切替え(但し申し出て切替える場合はカード番号が変わります)
※申し出ない限り、新カード券面に変わるのはカード有効期限(発行から5年間)を迎えた場合のみになります
年会費値上げは5月11日(水)から
年会費が発生するタイミングはこれまでと変わらず、入会した日を基準に決まります。
年会費の請求日(明細に記載の日付)が5月10日までの方はSPGアメックスの年会費34,100円、5月11日以降に更新になる方は年会費49,500円になります。
どちらの年会費になるかで「付与される宿泊実績(5泊 or 15泊)」が変わります。(それ以外の特典は同じです)
微妙なタイミングで請求日が分からない方はアメックスデスクに問い合わせると教えて頂けます。
ひかパパ
ちなみに私は4月30日が入会・更新日ですが5月18日に年会費の請求が来るので新年会費組です。
2023年2月24日以降のカード更新から無料宿泊特典の付与に条件が付く
マリオットアメックスでは無料宿泊特典の付与の条件に「年間150万円利用」が加わりますが、これが適用されるのは来年2月24日以降のカード更新からとなります。
例えば年会費が1月請求の方は、2022年分の無料宿泊特典だけでなく、来年の無料宿泊特典についてもカードを保有していれば決済額によらず無料宿泊特典が付与されます。
SPGアメックスを継続する?それとも解約?
発表翌日からSPGアメックスホルダー宛に物理のDMが届いています。
新マリオットアメックスの特典や切替えスケジュールについてはそちらにも記載されていました。
またその中にこのような特典の案内がありました。
現SPGアメックスホルダーには特別な特典が用意されています。
が、人によって違うようです。(写真左が妻に届いたもの、右が私に届いたもの)
- マリオットアメックス(プレミアム)の新年会費を支払うと、ダイニングクーポン1万円分をプレゼント
- 2022年2月24日以降に(カード更新前に)マリオットアメックス(ノーマル)に切り替えて、3ヶ月以内に15万円以上カードを利用すると、無料宿泊特典(35,000ポイント分)をプレゼント
アメックスデスクに確認したところ「人によって内容が違うため、記載がない特典は受けられない」とのことでした。
マリオットアメックス(プレミアム)継続
マリオットアメックス(プレミアム)の内容が「最高!継続確定!」という方は特にやることはありません。新しいカード券面が早く欲しい人はカード番号が変わりますがアメックスデスクに依頼すれば切替え可能です。
無料宿泊特典だけ欲しい、でもプレミアムカードは要らない
マリオットアメックス(プレミアム)は年会費が高額なのでカード継続特典の「無料宿泊特典(50,000ポイント分)」だけ欲しいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無料宿泊特典を貰うには次回の年会費支払いが必須です。
年会費請求日が5月10日以前の方は、これまでのSPGアメックスの年会費34,100円でこの特典を貰えるので万歳ですね。
一方年会費請求日が5月11日以降の方は、残念ながら年会費49,500円を払わないと無料宿泊特典(50,000ポイント分)を貰うことができません。
ここで年会費を実質的に下げる「ダウングレード」という方法があります。
これはあまり大きな声では言えませんが、デスクの方も案内してくれるのでオープンに説明しますと。
「一旦マリオットアメックス(プレミアム)の年会費49,500円を払ってしまい、無料宿泊特典(50,000ポイント分)を獲得後すぐにマリオットアメックス(ノーマル)に切り替える」
ということをすることにより、差額の返金を受けられます。
無料宿泊特典はカード年会費支払い後1~2ヶ月で付与されます。
例えば無料宿泊特典(50,000ポイント分)の獲得が更新日から2ヶ月後(すぐに解約)だったとすると、実質的な費用負担は
49,500円×(2 / 12か月)+ 23,100円=31,350円
3か月後の場合は、
49,500円×(3 / 12か月)+ 23,100円=35,475円
この金額でマリオットアメックス(ノーマル)への切り替え(ダウングレード)から1年間は使えることになります。
なお、もらった無料宿泊特典(50,000ポイント分)は付与されてから1年間有効で、アメックスカードを解約しても消滅しません。
せっかくなので15泊の宿泊実績も付与されてからダウングレードしましょう。
この方法のデメリットは、マリオットアメックス(ノーマル)にダウングレードしてしまうとマリオットのステータスがシルバーエリートに落ちてしまう可能性があるところです。
ゴールド会員のメリットである部屋のアップグレードやレイトチェックアウト最大14時については使えません。
マリオットアメックス(ノーマル)へ切替
個人的にはあまりオススメできるポイントのないマリオットアメックス(ノーマル)ですが、例えば年間5泊の宿泊実績が欲しい(1泊あたり4,620円)、ポイント還元率2%でも嬉しい、などメリットを感じる方もいらっしゃると思います。
2022年2月24日以降であれば、申し出ればマリオットアメックス(ノーマル)への切り替えが可能です。
切り替えた時点から1年使えます。
また、この場合先ほどのダウングレード技と同様に、SPGアメックス年会費との差額が返金されます。(デスクの方に確認済み)
例えばSPGアメックスの前回年会費を払って8ヶ月経過している方なら、
34,100円×(4 / 12か月)=11,366円
が返ってきます。(新年会費の23,100円は払う必要があります)
前述のDMの限定特典「2022年2月24日以降に(カード更新前に)マリオットアメックス(ノーマル)に切り替えて、3ヶ月以内に15万円以上カードを利用すると、無料宿泊特典(35,000ポイント分)をプント」特典を狙う方は、早めにマリオットアメックス(ノーマル)に切り替えてしまうのもありだと思います。
(DMで限定特典の案内が入ってない方は対象外となり、マリオットアメックス(ノーマル)に切り替えた初年度は無料宿泊特典(35,000ポイント)は貰えません)
無料宿泊特典(35,000ポイント分)は以前だと国内で泊まれるホテルがかなり限られましたが、今後導入される自分のポイント15,000ポイント持ち出しの制度を使えば50,000ポントのホテルに泊まれるので活用の道が広がると思います。
解約する場合の注意事項
解約を決断された方は次の年会費が発生する前までに解約をアメックスのデスクに申し出る必要があります。
アメックスカードを解約してもマリオットポイントが失効したり、無料宿泊特典(を持っている場合)が使えなくなることはありませんので安心して下さい。
昨年のキャンペーンで入会されてマリオットポイントを大量に持っていらっしゃる方、それ以外でもポイントを使う予定の方は、(解約する・しないに関わらずですが)なるべく早め(遅くとも2月中)に予約されるのが良いかと思います。
理由は2つ。
まず、3月上旬に毎年恒例の「ホテル毎のカテゴリー変更」が控えています。
例えば、ザ・リッツ・カールトン日光は現在カテゴリー7のため、50,000~70,000ポイントで宿泊可能ですが、もしカテゴリー8にアップすれば70,000~100,000ポイント必要になります。
また、今年からフレキシブルレートというこれまでのシーズンによる固定ポイントから、ホテル自体がポイント数を決められる制度が始まります。(必要ポイントの上限と下限はこれまでと同じ)
高級ホテルほど年間通じて必要ポイント数を上げてくる可能性が高いです。
ポイントでの宿泊予約は基本的にキャンセルが自由にできますので、一旦2月中に入れてしまっておいて、もし必要ポイント数がダウンするようなことがあれば予約を取り直す、というやり方が後悔がないと思います。
まとめ
以上、簡単ではありますが新マリオットアメックスの解説とSPGアメックスからの切り替え、解約時にやった方がいいことをまとめてみました。
ひかパパ
我が家は昨年発行した妻の本会員カードは解約。
ボクはマリオットアメックス(プレミアム)を継続して、家族カードを妻に、1年使ってみてどうするか決めようと思います。
年間400万円決済については、今年は既にほかのカード修行があったり、2月24日から集計開始ということでハードルが高いので見送りつつ、宿泊実績15泊を活かして来年のプラチナ維持を狙いたいと思います^ ^
SPGアメックスからマリオットボンヴォイアメックスへの切替について(公式ページ)
マリオットボンヴォイアメックス(プレミアム)の新規入会特典について(公式ページ)
マリオットボンヴォイアメックス(ノーマル)の新規入会特典について(公式ページ)
以上です、最後までお読み頂きありがとうございました。
併せてこちらの記事も読んでいただけますと嬉しいです。
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