こんにちは! 家族旅行大好き、陸マイラーのひかパパ(@zaitech_net)です。
親子3世代7人、ANAのA380(フライングホヌ)で行ってきたハワイ旅行。
今回、じじばば3人は往路ビジネスクラス、我が家4人(私・妻・4歳娘・1歳息子)は往復ともプレミアムエコノミーで行ってきました。
- じじばばがビジネスクラスなので近くの座席にしたかった(フライト中の行き来はできませんが)
- 親も子供もエコノミーよりは快適に過ごせるのではないかと思った
- フライングホヌのプレミアムエコノミーを体験してみたかった(個人の趣味)
ANAのホノルル線の特典航空券は、ビジネスクラスとエコノミークラスの人気が高く、プレミアムエコノミーは相対的にかなり取りやすい状態が続いていますので検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家はプレミアムエコノミー大解放のタイミングにうまく乗ることができました。
フライングホヌで行った親子3世代7人ハワイ旅行!特典発券までの道のりひかパパ
エコノミーよりも遥かに寝心地が良いですし、復路はラウンジ直結の搭乗、機内食の提供もスムーズで美味しかったです。
ただ乳児・幼児連れという意味では少しひっかかる部分もありましたので、具体的にレポートしてみたいと思います。
目次
基本情報
プレミアムエコノミーのサービス・特典まとめ
まずはホノルル線のプレミアムエコノミー(通称:プレエコ)が他のクラスとどう違うのか、一覧にまとめてみました。(他の路線だと違う部分もありますのでご注意ください)
※A380にはファーストクラスの座席もありますが便宜上記載から除外しています
エコノミー | プレエコ | ビジネス | |
---|---|---|---|
チェックイン | 優先なし | 優先なし | 専用カウンター |
保安検査 | 優先なし | 優先なし | 専用保安検査場 |
ラウンジ | 利用不可 | 利用可 | 利用可 |
搭乗 | 優先なし | ホノルルは ラウンジ直結 | 優先搭乗 |
シート | 狭い | 普通 | スタッガード |
機内食 | 通常メニュー | 専用メニュー | 専用メニュー |
アメニティ | 最低限 | 必要十分 | 充実 |
降機 | 優先なし | 優先なし | 優先あり |
入国審査 | 優先なし | 優先なし | 専用レーンなし |
手荷物受取 | 優先なし | 優先あり | 優先あり |
それぞれ詳しくは後程順に紹介していきたいと思いますが、ご覧の通りビジネスクラスはかなり優遇されています。
必要マイル数が
エコノミー 4万マイル
プレエコ 5.8万マイル
ビジネス 6.5万マイル
ファースト 12万マイル
※レギュラーシーズンの往復に必要なマイル
であることを考えると、ビジネスクラスのコスパの良さが際立ちますし、逆にプレエコは割高に感じます。(それゆえに特典プレエコが取りやすい状態なのだと思います)
ただ、それは相対的に感じるデメリットであって、サービス内容が必要マイルに見合うのかという視点では人によって感じ方が違うのではないでしょうか。
子連れが受けられるサービス
今回はこれらのプレミアムエコノミーのサービスに加えて、2歳以下の子連れが受けられるサービスもありました。
- 搭乗時の事前改札(ファーストクラスよりも先に搭乗)
- バシネット(ベビーベッド)の無料貸し出し
- おむつ台付きトイレの利用
- 授乳室の利用 ※A380限定
- ミルク用の湯沸かし
- 乳児・幼児専用の機内食(アレルギー対応食もあり)
- おもちゃのプレゼント
- A380限定グッズのプレゼント
詳しくは公式サイトをご覧ください。
参考 小さなお子様連れのお客様 (国際線)ana.co.jp 参考 知っていると安心!ベビー&キッズの飛行機旅10のポイントana.co.jp 参考 新しいA380型機で変わるANAのハワイana.co.jpひかパパ
- 夜発朝着の便でちゃんと寝てくれるのか
- バシネット席の広さはどのぐらいか
- 子供が泣いた時の周りの目はどんな感じか
- ベビーミール・チャイルドミールの内容は?時間帯的に食べられるのか
- プレエコシートの寝心地はどうなのか
- 1階の多目的ルームは使えるのか
- 親はリラックスして過ごせるのか
- 入国審査はどのぐらい待たされるのか
こんなところが事前に気になっていたポイントです。
では、具体的に搭乗の様子と共に各サービスをお届けします。
フライト情報
往路編の今回乗ったのはこちらの便です。
9/10(火) NH183 成田~ホノルル
20:10出発 / 8:45到着(フライト 7時間35分)
空港の様子
大混雑のチェックインと保安検査
奇しくも前日の台風で成田空港が陸の孤島となった翌日でした。
プレミアムエコノミー搭乗者は通常のチェックインカウンターに並ぶ必要がありますが、スーパーフライヤーズカードを持っているのでビジネスクラスカウンターに並びました。
空港混雑の影響でシステムの処理も遅い中、7人分の手続きということもあってチェックインが終わるまでに1時間ほどかかり大変でした。
ひかパパ
続いて保安検査。
ここも通常プレエコでは優先レーンを通れませんが、スーパーフライヤーズ特典で優先レーンを使用できました。
出国審査については子連れは有人ブースを通過する必要がありますが、こちらはスムーズに通過できました。
空港には搭乗口まで使えるベビーカーの貸し出しサービスがあります。
今回のように空港内で長時間待たされることはしばしば。
赤ちゃんや小さい子供を抱っこし続けるのは大変なので非常に有難いサービスです。
我が家はこのサービスは使わずに「Pockit(ポキット)」という折り畳めるベビーカーを持っていくようにしています。
機内への持ち込みが可能ですので、貸出返却の手続きの手間も省けますし、現地でも嵩張らないベビーカーとして重宝しています。(ベビーカーよりは骨組みは弱いです)
プレエコならANAラウンジ利用可能
プレミアムエコノミー搭乗者はANAラウンジを使うことができます。
じじばばと共に搭乗までゆっくり寛いだり、シャワーを浴びたりしたかったのですが、これまた大混雑。
追加の提供がされないままの食事、フォークやスプーン、グラスもどこを見渡しても見つからず。
スタッフの方々もお疲れの様子でした。
そんな中、職人さんが握ってくれるお寿司を頂くことができました!
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成田空港国際線第5サテライト ANA LOUNGE(毎日15:15~16:15)
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成田空港国際線第4サテライト ANA LOUNGE(毎日17:00~18:00)
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羽田空港国際線114番ゲート付近 ANA LOUNGE(毎日09:00~10:30)
ヌードルバーが比較的空いていたので名物のカレーも頂きました。(炭水化物ばっかり^ ^;)
じじばば達はこの後ビジネスクラスの食事が待ってますし、私と妻も機内食を考えて控えめに。
子供たちは寝る時間が迫ってますのでがっつり食べてもらいました。
シャワールームは奇跡の220分待ち!
ホノルル線は機内で寝て現地の朝に到着。
そのまま一日過ごすことを考えるとシャワーを浴びておきたかったのですが、あきらめざるを得ません。
更衣室で着替えだけ済ませることにしました。(更衣室もあります)
空港のキッズスペース
ひかパパ
国際線のANAラウンジにはキッズルームがないので、はしゃいだりできません。(JALのサクララウンジ(成田・羽田)にはキッズルームがあるようです)
運動して疲れさせるには搭乗ゲート前のキッズスペースがオススメです。
キッズスペースの奥にはフライングホヌの2号機、カイ君がいました!
今回搭乗する1号機のラニ君はお隣のゲートにいました。
事前改札サービスで搭乗
搭乗開始時刻は出発45分前の19:25の予定でしたが、1時間くらい遅延しました。
ひかパパ
プレミアムエコノミーは優先搭乗できませんが、今回1歳の息子がいるということで事前改札を利用できました。(ファーストクラスよりも先に搭乗できます)
A380は総2階建て、ANAの場合1階はすべてエコノミー席、2階は前からファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー席になっています。
搭乗の時に途中で1階に行く通路と2階に行く通路に分かれます。(通路の写真を取り忘れたので外側のイメージで)
他にも事前改札を利用している子連れファミリーがたくさんいましたが、2階席は我々ともう1組だけでした。
2階席後方がプレミアムエコノミーのゾーンです。
2:3:2の横7席の配列で、全73席とANAの機材としては異例の数です。
我が家はバシネットを予約していたのでプレエコ先頭の中央3席でした。(1歳の息子は座席無しで搭乗可能)
事前改札のおかげでかなりゆとりをもって準備ができました。
最大520名乗りという超巨大旅客機、しかも2階席はほぼ満席でしたが搭乗はスムーズに終わり、1時間遅れで出発となりました。
いざテイクオフ
さて、小さい子連れにとって離陸はドキドキの瞬間ではないでしょうか。
耳抜きのため、3年前と同様お茶を持ってのぞみました。(子供用のドリンクは保安検査通過できます)
下の子が起きてしまいましたが、お茶を飲ませて難なくクリア。
上の子は離陸前に爆睡したまま起きませんでした。(エンジン音もあまり気にならないレベルでした)
※中耳炎が非常に怖いわけですが、そもそも子供の方が耳の構造上問題が起きりにくいようですのでそんなに身構えなくても大丈夫なのかもしれません
フライングホヌのプレミアムエコノミー
乳児連れに必須のバシネット席
ANAでは10kg未満の子供ならバシネット(ベビーベッド)を使うことができます。
事前に予約が必要ですが、あるとないのでは大違いなので対象の親御さんはぜひ活用しましょう。
A380プレミアムエコノミーのバシネット席は区画の先頭真ん中の1か所のみです。
離陸して安定飛行に入るとCAさんがセッティングしてくれます。
ひかパパ
ここでずっと寝てくれれば抱っこする必要がないので親の負担はかなり軽減されます。(が、そんなにうまくはいかないのが現実。。)
飛行機初めての息子でしたが、設置後しらばくは大人しく寝てくれました。
一つだけ気になったのは、バシネットを設置した後は引き出し式のディスプレイが出せないことです。
ディスプレイを使いたい場合は注意が必要ですね。
※バシネット設置前にディスプレイを出しておけばこの問題は発生しないのですが、バシネットの目の前の席(向かって左側の席)は出してしまうとかなり動きづらくなりそうでした
プレミアムエコノミー専用の機内食
プレミアムエコノミーの機内食は通常はエコノミーと同じものが提供されますが、ホノルル線に限って専用の機内食が提供されます。
陶器に盛り付けられて非常に美味しそうなのですごく期待していました。
食事の前のドリンク、妻はホノルル線限定カクテル ブルーハワイ、私は車の運転を控えていたので同じくホノルル線限定のパインアップルジュース。
子供ふたりとも寝てくれたのでつかの間妻と談笑しながら食事を摂ることができました。
- スモークダックとシリアルサラダ 帆立貝のゼリー寄せ
- 牛肉八丁味噌煮込み or ソフトシェルクラブと海老のソテー
- ブレッド
- チーズ クラッカー
- フルーツ
- アイスクリーム
実際に提供された食事がこちら。
ひかパパ
A380は座席数が多いのでCAさんの数も非常に多く、2階に10人、1階に10人配置されているそうです。
プレミアムエコノミーは3名ほどで対応しているようでしたが、ドリンクや機内食の提供はスムーズに流れていました。(1階席は383席を10人での対応なのでより時間がかかるかと思います)
食事が美味しいのは嬉しいのですが、ホノルル線の往路は睡眠時間の確保が最大の課題です。
ひかパパ
ベビーミール・チャイルドミール
ベビーミールとチャイルドミールは全クラス共通です。
食事の時間帯、子供は寝ていましたが、それぞれ起きたタイミングで提供してくれました。
こちらがチャイルドミール。
ベビーミールは頂くタイミングがあわず。(公式サイトの写真を引用します)
チャイルドミール、ベビーミール共にアレルギー対応食も用意されていますので、事前にANAのコールセンターに相談してみると詳しく教えてもらえます。
ひかパパ
ゆったりではないけど十分眠れるシート
食事が終わり消灯の時間。
到着まで残り5時間くらいだったと思います。
プレミアムエコノミーの座席の特徴としてはアームレストでしっかり区切られていることと、レッグレストがあること。
この写真の状態が目いっぱい後ろに倒した状態です。
公式サイトには出ていないですがレッグレストには写真のような足掛けもついています。(最前列以外の席は前の席の下についています)
ひかパパ
最前列席は足元も広々していて快適でした。(バシネットがあっても余裕の広さ)
設備の中で嬉しかったのがアームレスト下のポケット。
すぐに手に届くところに小物を入れておけるのが助かります。
USB電源とAC電源は足の横にありました。
アメニティとキッズサービス
アメニティについては、枕、毛布、スリッパが最初から席に置かれていた他、マスク、歯ブラシ、アイマスク、耳栓も提供されました。(スリッパをもらえるのがプレエコのメリット)
こちらはホノルル線限定のエコバッグ。(一応プレエコ専用)
これ以降はクラス関係なく頂けるものになります。
ベビーミール、チャイルドミール申し込みした人限定の「エジソンママ」のANAオリジナルフォーク&スプーン(子供ひとりにつき1個)
おもちゃは飛行機風船と紐通しを頂きました。
ひかパパ
機内設備
プレミアムエコノミー席のトイレは前後にそれぞれ1か所ずつ。
消灯前と着陸前は並ぶこともありましたがストレスに感じるほどではありませんでした。
後方のトイレはおむつ台や着替え用の踏み台が付いていました。
ひかパパ
おむつ台付きのトイレが他のクラスにもあるのかは分からないですが、仮にない場合でもお願いすれば案内してもらえると思います。
A380の特徴として1階の最後方に多目的ルームがあります。
ですが、残念ながら1階と2階の行き来は基本的にNGです。
今回「子供の着替えのために使わせて頂けないでしょうか」と伺ったところ、CAさん案内のもと利用させて頂けました。
大事件発生!
食事の後、私も妻も寝る体制に入ったまさにその時、1歳の息子が起きてしまいました。
泣いてしまったので妻が機内後方に連れていくことに。
私は先に寝させてもらったのですが、2時間ほど寝たところで娘も起きたため、こちらは私が対応することに。
そして、私が寝てる間に息子が嘔吐したことを知らされました。
そして、なんとこの後娘も。
「首が痛い」と言っている中、ギャレーの端っこでトイレを待っている時でした。
周りに他の乗客の方がいなかったのは幸いでしたが、CAさんには多大なご迷惑をお掛けすることになってしまいました。
(ふたりとも座席付近を汚さなかったので、それだけは本当に良かったです)
どうやら飛行機の揺れで酔ってしまったようです。(着陸の際にも気持ち悪くなっていました)
そんなこともあり、子供ふたりともほとんど食事は食べられませんでした。
まさかの出来事に私も妻も心が休まらず、なにより大変申し訳ない気持ちで到着を迎えることになりました。
※「首が痛い」という娘の言葉はどうやら「気持ちが悪い」の意味で、実際には痛くなかったようです
到着
意外だったのが到着後の降機の順番。
A380以外の機材ではプレミアムエコノミーはビジネスクラスとエコノミーの間に席がありますので、必然的に降りる順番もエコノミーより先になります。
ところがA380は勝手が違います。
ファーストクラスとビジネスクラスは優先的に、つまり1階のエコノミークラスは止めた状態で先に降ろしてくれますが、プレミアムエコノミーとエコノミーはよーいドンになります。
満席時500人以上が一斉に降りて入国審査に向かうわけですから、一刻も早く行きたいところ。
プレミアムエコノミーだとエコノミーの先頭と同じくらいでした。(エコノミーの後方席よりは圧倒的に早いです)
案の定、入国審査場はみるみる人が増え始めているところでしたが、小さな子連れは優先レーンに案内してくれましたので、10分ほどで通過することができました。
プレエコはプライオリティタグを付けてくれるので、スーツケースのピックアップもスムーズでした。(スーパーフライヤーズでもつけてもらえます) ※写真は復路のもの
フライングホヌ往路プレエコの感想
往路編まとめです。
- ANAラウンジが使える(シャワー浴びれたらなお良かった)
- エコノミーよりも広く、レッグレストのおかげでかなり寝やすい
- バシネット席は足元がかなり広い
- 食事も美味しかった
- バシネット席はクラス先頭なので食事の提供も最速
- プレエコには子連れがほとんどいないのでCAの方の目が行き届いていた(離陸後すぐバシネット設置してもらえるし、子供の様子を常に気にかけてもらえた)
- 降機はエコノミーの先頭と同じくらいになる(全体から見れば早い方)
- バシネット席は最前列なので離着陸時に座席のディスプレイを見れない
- 周りに子連れが少ないので、泣いてしまうと大変
- 多目的ルームが自由に使えない
- 子供にとっては寝づらいシートだった(のかも)
プレミアムエコノミーはアームレストが固定式のため、子供の寝る姿勢がこんな感じになってしまいます。
もしかしたら酔ってしまった原因が姿勢にあるかもしれません。(真実はわかりませんが)
エコノミーなら頭を親の膝の上に乗せることもできるので、子供にとってはむしろエコノミー、あるいはカウチシートの方が良かったのかもしれません。
ひかパパ
ただ、子供が酔ってしまった原因が姿勢にあるのだとすれば“無し”という結論です。
子連れの感想はこんな感じですが、プレミアムエコノミー自体はすごく良かったです!
エコノミーに比べて遥かに寝やすかったです。
恐らく2列目以降は前後左右ともに少し窮屈な感じはあると思うのですが、2:3:2の配列なので早めに座席指定すれば隣に知らない人が来ることもなく。
子供がいないあるいは子供がある程度大きければかなり良い選択だと思いました。
ひかパパ
続く
ダニエル・K・イノウエ国際空港のANAラウンジは搭乗ゲート直結で超快適でした!